■ 創作論 ■

■なにはともあれアイディアから

作品の面白さの8割はアイディア(企画)次第

ゲームでも小説でもどんなものでも、企画があって初めて成り立つものです。
言うまでもなく、最初のアイディアの時点でどれほどの面白さを持っているかが重要になります。
製作途中で企画段階より面白くなっていく場合も確かにあります。
僕としてはそれは2割程度だと思っているので、最初の企画の段階でしっかり面白いものに仕上げておくことが肝心だと考えています。

面白いアイディアを出すためには

ともあれ、そんな簡単に面白いアイディアが浮かぶのなら苦労はしません。
ですが、みなさんも日常生活の中で、断片的にでもアイディアが無意識のうちに浮かんで来ることがありませんか?
まずはそのアイディアを逃さず書き留めておくことが肝心です。
頭の中に入れておけばいい、と思われるかもしれませんが、覚えていたつもりで忘れてしまうということは多々あります。
少なくとも僕は覚えていられません。
一度、テキストに起こしておくという行為の中から、また次のアイディアが生まれる可能性もあります。
メモ帳でもなんでもいいと思うので、どんなことでも面白いと思ったアイディアなどはメモにして残しておくことをオススメします。

創作とは『無から有を生む』のではなく、『有から有を生む』ということ

アイデアのつくり方(著:ジェームス W.ヤング) (amazon)』によると、アイディアとは既存の要素の組み合わせとあります。
これにはなるほど、と思いました。
つまり、新しいものを作ろうと思ったのなら、まずは既存のものを見る必要があるということです。
ただ、勘違いしないで欲しいのは安易にパクれと言っているわけではないということ。
既存のものを見ることで、パクりを避けるという考え方もできるはずです。
たまに「影響を受けたくないから他の作品を見ない」という方を見かけますが、そう考えるとナンセンスに思えますね。
他の作品の影響は受けていいのです。むしろ影響を受けないなんていうのは無理な話です。
しかし、それも程度の問題で、如何に影響を受けたように見せず、上手にパクるかが重要なポイントになると思います。
ここで言う、既存のものとはなにも創作物だけとは限りません。
日常のありとあらゆる所に、アイディアのヒントは転がっているのですから。

人気作品を追いかけよう

僕自身、人気だからという理由でゲームや漫画を購入するというパターンが多いです。
これは一つは人気が出るだけあって面白いものが見つかる可能性が高く、単純に面白い作品を見て楽しみたいというのがありますが、もう一つは創作の参考にしたいという理由があります。
ただ面白いなぁと見るだけでなく、どうして面白いのか、面白さのポイントはどこにあるのかなど分析してみることはとても勉強になります。
逆に人気作品に触れてみて、「どうしてこんなのが流行ってるんだろう?」と疑問に思うことがあると思います。
この場合、世間の価値観と自分の価値観のズレを知るチャンスです。
多くの人に楽しんでもらう作品を作るには、やはり世間の価値観を知ることは意義のあることだと考えます。
コアな層にだけ受ければいい、と思う方もいらっしゃると思いますが、その場合でも世間一般の価値観を知っておいても損はないと思います。

次項ではアイディアを見直すポイントについて書いてみようと思います。

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